ぽん酢

 実家の庭の片隅にカボスのきがあります。 この時季になると沢山の実をつけます。 4,5メートルあまりの庭木ですが夥しい数の実なのです。 子供のころは黄色く熟しても食べることが出来ないこの木の実をうらめしく 「無用者!」とはきすてていました。 しかし、いまでは婆娑羅にとってなくてはならない「無用者」なのです。 今回は五百個程つみとりました。一個が3,4センチの小さな実です。 それを半分に切り、種ごとぎゅっとばかりに搾り潰します。 その原液が一升ビン一本ぐらいは取れます。 その原液に対して半量ほどの醤油を注ぎます。さらに、その醤油の量の半分ほどの酢を注ぎます。 そして、昆布を加えてビンにつめて冷蔵庫のなかでねかします。 これが、婆娑羅の自家製ぽん酢であります。
 いよいよ、牡蠣の本格的な季節が始まりました。十一月になれば鱈の白子も出始めます。 色々な食材の影の役者ではありますが、このぽん酢の力は偉大であります。 そこのところ、よろしく!

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