11年前の春浅いいま頃、東日本大震災によって東北地方の海側の全域が破壊された。 その光景に我等、日本の人々は深い悲しみにおおわれ、しばし沈黙し、うなだれ、大自然の巨大な力になぎ倒されて慟哭した。 10年がたった。 コロナというパンデェミクに世界中が蝕まれ感染症の恐怖の中で暮している。 まだ終っちぁいない。 決着がついていない。 それが証拠に、マスクをはずせない。 病院に入院する感染者が後を断たない。 そして相変わらず商いに色々な制限がこびりついて、どうにもすっきり営業というわけにいかない。 春はまだ寒いそんな頃、11年前の光景が・・・・。 巨大なユーラシア大陸に君臨する怪人プーチンの暴走がはじまった。 陰湿で笑いのない密告政治のスーパースターたるの怪人だ。 「ああ、とうとう、やっちぇまった!」 世界中の人々を落胆と悲しみの淵へと追いやり、何んのつもり、誰れにそそのかされて、こんな無残な戦争をして何んの得がある。 原発の破壊って正気の沙汰、などなど。 津波の破壊には悪意も狂気もない。 自然が引き起こす大災害の直接的な力によってだ。 大軍隊の車列による砲撃で街が破壊され人々の暮しはたやすく蹂躙され、ガレキでうめつくされた。 ただの更地がおびただしく広がる。 そこを、子供の手を引いて逃げまどう家族の群、群、群。 雪のちらつく夜空に戦闘機の爆音が響いている。 戦いになっていない。 一方的なプーチン機による破壊なのだ。 戦いのない日本にいて戦いを見ている。 俺は確実にキエフの破壊された街中を逃げて逃げて地下のザンゴウにやっとたどりついても零下の夜に凍死という。 食い物がない。 水がない。 雪のちらつく暗い道を我等の行列はトボトボ行く。 年老いた俺は寒さで足が動かない。 しかしここウクライナの地に今年の夏も美しくいっぱいのひまわりの花が咲きほこるを祈っております。 戦争も又、ある日、いきなり始まり人々の暮しの平穏を破壊する。 遠い国の出来事ではない我等の生活であるということ.....。 2022.3.13 大澤 伸雄 |