5月、今まさに鰹の季節ですが、あえて鰹をはずしメヒカリと言う魚をとりあげます。暖かい地方の沿岸でとれる小魚です。 メヒカリ、目が青緑色で発光するホタルイカのような魚です。ごく希にしか東京あたりではみかけない。だから、発見したら必ず買うことにしている。体長15センチ位で黒い斑点と細かいウロコにおおわれている。そのウロコをていねいにはがし、腹の中程、横一直線に切込みをいれ金串に刺す。強火の遠火でゆっくりと焼く。油がにじみ出てくる。やわらかな焦げ目がついたら皿にのせ少しの醤油をさす。 ほくほくと口の中で、やわらかい、油ののった、白身の魚の深い味わいが広がる。あなどれない小魚である。 いつもあるわけではありませんが、ぜひ婆娑羅で出会ってください。 |